ベランダで家庭菜園をしているけれど、虫が飛んできて野菜を食べられて困っている方も多いと思います。
しかし、家庭菜園はどうしても虫が寄ってきやすい環境です。
そのため、その都度駆除をするよりも前もって予防することが一番効果的です。
この記事では、ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策を解説しています。
また、ベランダで育てやすい野菜も紹介していますのでご参考ください。
この記事でわかること
・ベランダで家庭菜園をするときの虫対策
・虫対策の予防グッズ
・ベランダでも育てやすい野菜
目次
家庭菜園をベランダでする場合は虫対策を!

はっきり言うと全く家庭菜園をしない場合と比べた場合、ベランダで家庭菜園をすることで虫は寄り付きやすくなってしまいます。
どうしても外につながっているために、虫が侵入しやすい環境になっているためです。
場合によっては周りをかこってやることで虫の侵入を防ぐこともできます。
植物だけでなく、土に寄ってくる場合もありますし肥料に虫が寄ってくる場合もあります。
しかし、家庭菜園をする場合に虫への対策をすることである程度は減らせるのではないかと思います。
家庭菜園のベランダ虫対策法!

害虫は駆除することも大切ですが、害虫を発生させないことが実は大切な事です。
つまり一番の害虫対策は害虫の発生を防ぐ環境を作ることといえますね。
害虫対策と聞くと、ネットを掛けて害虫の飛来を防止するという方法が有名ですが、その他にも害虫駆除に有効な対策があるのでいくつかご紹介します。
ベランダの家庭菜園虫対策➀日当たりと風通しを良くする
日当たりの悪い場所で野菜を育てると野菜の光合成が阻害されてしまい生育不良の大きな原因になります。
野菜の生育が悪くなると害虫への抵抗力が弱くなり害虫の付きやすい状態になります。
風通しの悪い場所も害虫のすみかとなりますので、密にならないように間引きを行うことが害虫対策になります。
ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策➁水はけを良くする
高温多湿な場所は害虫の絶好の住処となります。
特にナメクジ系の害虫が多湿を好んで集まり、それを餌とする鳥や小動物もやってきます。
水はけが悪くならないように排水の良い土壌を心がけることが大切ですね。
ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策➂ネットで対策
どれだけ害虫対策を行っても周辺に発生要因の多い畑があるとそこから害虫は飛来してしまいます。
害虫の被害を防ぐ手段として、不織布や寒冷紗と言ったネット状の物で畝や野菜の上にトンネルを作ることで他の畑から飛来する害虫を防除することが可能です。
ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⓸虫に対して抵抗性のある品種を選ぶ
野菜には同じ品種でも病気や害虫に強い品種もあります。
種や苗を選ぶときには出来るだけ抵抗性のあるものを選ぶようにすることで害虫の対策に繋がります。
ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⓹野菜を傷つけないように育てる
野菜の収穫時や葉や枝の摘心をする際に正しい方法で行わないとそこから病原菌が侵入して野菜が病気にかかり野菜の抵抗力が落ちて草勢が弱くなってしまいます。
抵抗力が下がり草勢が弱まった野菜は害虫の被害に遭いやすくなります。
ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⑥肥料は適量を
大きく育てようと肥料を与えすぎると軟弱に育ち、場合によっては株を痛めてしまいます。
軟弱になると害虫被害が拡大する原因にもなります。
また、肥料不足だと害虫への抵抗力が低下する原因となります。
肥料は多すぎも少なすぎも良くないということですね。
適切な肥料配分をすることが害虫対策に繋がります。
家庭菜園のベランダ虫対策⑦雑草対策もする!
害虫は野菜だけに発生するわけではありません。
栽培地周辺に生えている雑草や間引きした苗を積んだ場所などには害虫が発生して繁殖場所になります。
つまり、植物ならなんでも害虫の住処になるわけです。
雑草は早いうちに除草して、枯れた葉や間引きした株は放置しないようにする事が害虫の発生を防ぎましょう。
ベランダの家庭菜園虫対策⑧連作はしない
多くの野菜には連作障害(同じ場所で同種の野菜を育てる事)があります。
同じ場所に続けて野菜を植えると生育が悪くなって抵抗力の弱い状態になります。
連作が出来る野菜以外は同じ場所で連作をしない事で害虫の対策になります。
収穫して土を整えたら、次は違う種類のものを育てることが望ましいですね。
ベランダの家庭菜園虫対策⑨土の消毒もマメにする
家庭菜園では用土を使いまわすことが良くありますが、長い間同じ用土を利用していると目に見えない害虫が発生します。
用土を定期的に太陽光に当ててやることで土壌中の害虫を駆除することが出来ます。
用土の上に透明のビニルシートを被せて1か月程置くと地中10cmまでの害虫を駆除できます。
ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⑩専用グッズも活用しましょう
できる対策をしても害虫はしつこく居座ることもあります。
そんなときはホームセンターなどには害虫専用のグッズもあるため活用してみてください。
ベランダで家庭菜園をするのは簡単?

ベランダでする場合は、プランターで家庭菜園をすることになりますよね。
プランターの場合、畑と比べて育てることの出来る種類は限られてきます。
また、ベランダで家庭菜園をするといっても日当たりや風通しが良いことが前提となります。
植物は太陽光が当たることで栄養を蓄えて成長していくため、日当たりは絶対条件ですね。
もう一つ注意することがあります。
ベランダで植物を栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも重要なポイントの1つです。
しかし、一番大切なことはエアコンの室外機の位置です。
植物は風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風や熱風は良くありません。
ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、植物が弱りやすい環境を作ってしまいます。
できるだけ室外機の風に当たらない環境で植物を育てるようにしましょう。
また、避難通路をふさいでしまうことも避けてください。
ベランダのどの場所で育てることができるのか、初めに確認しておくほうが良いと思います。
まずは、日当たり、風通しの良いところでプランターで育てることの出来る種類を選べば、簡単に始めることが出来ますよ。
家庭菜園をベランダでする時のおすすめ野菜!

実際、わたしも家庭菜園をしています。
いろいろな苦労はあるものの、家庭菜園は虫が嫌いでなければしてみると面白いです。
初心者でも育てやすい野菜をいくつか紹介します。
初心者でも家庭菜園で育てやすい野菜➀小松菜
真冬以外なら1年中栽培することができ、種まきから30日前後で収穫できます。
水やりをしておけば、肥料がなくても育ちやすいと思います。
種から育てはじめるときは、株同士の間隔が3~5cmほど空くよう間引いていきます。
間引いた葉っぱは、ベビーリーフとしてお味噌汁やサラダに利用できるのでコスパも抜群ですよ。
草丈が20~25cmほどになったら、収穫します。
種は100円ショップにもありますし、葉っぱものは最近特に価格が高騰していますので、オススメです。
初心者でも家庭菜園で育てやすい野菜➁いちご
いちごは、ベランダ菜園に人気のくだものです。
そのまま食べるのも美味しいですし、ジャムやデザートにして楽しむことができます。
株が大きくならないことから、限られたスペースで育てられることも育てやすい理由ではないでしょうか。
6号鉢に1株を目安に、9~11月に苗を植えていきます。
株元のギザギザしたクラウンと呼ばれる部分が埋まってしまわないよう植え付けます。
春になると真っ白な花を咲かせ、5~6月に収穫できます。
ただ、果実には虫ではなく「鳥」がよってきやすいのでネット等で対策が必須です。
家庭菜園で育てやすい野菜➂ミニトマト
ミニトマトは、ビタミンCが豊富で糖度が高いことが特徴です。
草丈も高くなりすぎず、30cmほどの深ささえあれば鉢植えにして育てることができます。
気温の管理と土の状態が、元気に育てるポイントといえます。
昼間は20~30度、夜は15~20度が生育しやすい環境で、気温が低いと生育が悪くなります。
また、連作障害を起こしやすいため、以前にナス科の植物を育てた土は使わないようにする必要があります。
ミニトマトもいちごと同様、虫ではなく鳥がよってきやすいため対策が必要です。
家庭菜園で育てやすい野菜④青ネギ
これは、本当にオススメです。
初めにスーパーで根が付いている青ネギを買います。
根から10センチくらいを切って、プランターに植えます。
半永久的にネギが伸びます。
使うときにハサミで必要なだけ切ります。
わたしはこの方法で5年くらいはネギを買っていません。
冬でも育つのも育てやすいポイントの1つです。
初心者でも家庭菜園で育てやすい野菜⑤サラダ菜
サラダをよくする人でしたら、サラダ菜やサンチュもオススメです。
必要な葉だけ切って、根を残しておけば繰り返し収穫出来ます。
割と育つのも早く、肥料なしでも大丈夫です。
面倒くさいと思っている人にはおすすめの野菜になります。
個人的な意見ですが、サラダ菜、サンチュ、ネギが育てやすいですよ。
家庭菜園をベランダでする場合の虫の対策方法【まとめ】
ここまで家庭菜園をベランダでする場合に、虫が寄ってくる場合の対策について解説してきました。
家庭菜園をする時はどうしても虫が寄って来やすい環境になってしまうので、駆除よりも予防の対策をすることが大切ですね。
いろいろな虫の対策方法を紹介しましたが、やはり専用グッズを使うのが一番の対策かと思います。
わたしの経験上最初は虫は多かったですが、専用グッズを使うことですごく楽になりました。
もちろん、専用グッズを使いながらいくつか対策を併用するのがオススメですよ。
そして、家庭菜園をするときには自分が食べないものを育てても意味がないので、食べたいものやよく使う食材を育てるのはもちろんです。
ネギ、サラダ菜、サンチュをよく使う方は、育てやすく、成長が早いため本当にオススメです。
それではここまでをまとめてみましょう。
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策➀日当たりと風通し
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策➁水はけを良くする
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策➂ネットを使う
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策④品種を選ぶ
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⑤野菜に傷をつけない
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⑥肥料は適量を
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⑦雑草は刈り取る
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⑧連作をしない
- ベランダで家庭菜園をする場合の虫対策⑨消毒をする
- 初心者が育てやすい野菜は「小松菜」「いちご」「ミニトマト」「青ネギ」「サラダ菜」
家庭菜園をまだしていない人はぜひチャレンジしてみてくださいね。
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